「関ジャニ∞」というかたち

関ジャニ∞が8人だったころの話をしています。気分を害する可能性がある方は見ないでください。







関ジャニ∞ニューシングル「侍唄」を聞いた。実は少しこのCDを聞くのが怖かった。その理由は「Heavenly Psycho」の再録。この曲は2枚目のシングル「大阪レイニーブルース」のカップリング曲として発表されて以来、ファンに長年愛され続けてきた曲だと思う。現に8周年記念イベント、すごはちで関ジャニ∞に歌ってほしい曲ランキング(ファン投票)では2位に入っているし、10周年ライブでの「好きなカップリング曲ランキング」(ファン投票)では1位になっている。

ファンに愛されているこの曲の再録と聞いたときすぐに思ったのは「彼」のことだった。この曲が収録されている「大阪レイニーブルース」は彼が関ジャニ∞のメンバーとして参加した最後のシングルである。もちろん「Heavenly Psycho」にも彼の声は入っている。私が関ジャニ∞を好きになったときにはもう彼はいなかった。だが、その当時は私を含め多くのファンが彼が戻ってくることを願っていた。

そして2007年8月5日47都道府県ライブ東京ドームのアンコールに彼がステージへ上がり、ツアーTシャツを着て8人で最後のあいさつをした。ついに8人の関ジャニ∞に戻るんだと涙を流して喜んだファンも多かったと思う。私はその場にいなかったが、レポを見てとにかく泣くことしかできなかったのを覚えている。その後に発表されたシングル、ライブツアーなどどんな小さなことでも「彼」にまつわるものを探し、関ジャニ∞の中には「彼」は存在すると願い、「いつか」を待ち続けていた。(実際∞祭のパンフレットでメンバーの何人かは当時彼が戻ってくることを願っていたと言っている)

しかし毎週更新されるウェブの最後に書かれる緑色の文字はなくなり、ついに2011年夏に彼が「前に進んでいきたい。新しい夢を応援してください。」(ニュアンスです)と関ジャニ∞に復帰はしないともとれるような宣言をファンにした。そして関ジャニ∞も2012年8周年の記念イベントのパンフレットで彼の話をし、本当に彼が戻ってくることはないのだと思った。意外と私は関ジャニ∞と彼の決断をすんなり受け入れられた。彼らがそう決断したのであれば、それが一番いいのだろうと思った。だからと言って、8人だったころの関ジャニ∞がなくなる訳ではない。これまでと同じように8人のものはそのまま楽しめばいいと思っていた。

だから私にとって「Heavenly Psycho」は8人だったころの関ジャニ∞の歌だった。ライブで歌う7人の「Heavenly Psycho」が嫌いなわけじゃない。でもそれは8人の「Heavenly Psycho」があってこそのものだと思っていたから、再録と聞いたときにどんどん8人だった関ジャニ∞の曲が上書きされてしまうのではないかと怖かった。

 そして昨日「Heavenly Psycho」再録を聞いた。7人の新しい「Heavenly Psycho」は暖かくて力強かった。2005年から大きく成長した関ジャニ∞がつくる全く新しい「Heavenly Psycho」だと思えた。村上さん、横山さんから始まるイントロは思わず涙が出そうだった。私が好きになったころはバンドと言えば横山さん村上さん以外のメンバーだったはずなのに、今ではその2人が先陣を切ってイントロ部分を演奏している。感慨深いものがあった。これは私の勝手な思いなのだが、横山さんがトランペットをするようになってもっとトランペットができる曲が増えたらいいなと思っていた。2011年冬のライブツアーで初めてトランペットを披露したので、それ以前の曲はトランペットを演奏するようにつくられていない。そう考えるとどうしても横山さんのトランペットが聞ける曲はまだまだ少ない。もともと関ジャニ∞のバンドスタイルが好きだったわたしは、横山さんにもいろんな曲でトランペットでバンドに参加してほしいと思っていた。だから横山さんがトランペットを演奏している「Heavenly Psycho」をぜひこのツアーで聞きたい。

 

同じグループを応援していても、いろんな形があるし、思いがある。今回の再録だって「楽しみ」と思う人もいれば、「複雑」と思う人もいるだろうし、私のように「複雑だったけど楽しみ」になった人もいると思う。もちろん逆の方もいると思います。自分自身、それを誰かに押し付けられるほどありがた迷惑な話はないので、そんなことをしようとは思っていません。これはただ私が思ったことです。

 

今回の「Heavenly Psycho」再録でまた関ジャニ∞の目指す先を一緒に見たいと思った。


 「Heavenly Psycho」

いつも夢に 選ばれないまま 陽が昇り 沈んでゆく日々

そこに僕の姿がなくても 世界は簡単にまわった

でもこうして繋いだ手 ひとりじゃないね

胸にHeavenly Psycho 今は未来に向かう道の途中だ

泪にさえも戸惑うことなく 願いを歌う

ありきたりの質問に答えて 許される明日ならいらない

そう言ってはみ出してから 行き着く場所に限界はなくなった

不安だってわかり合って 笑ってたいね

夢にHeavenly Psycho 叫んだ声だけが空に響いた

だから何回もためしてみるんだ 希望の歌

目の前の闇を かき分けて届くまで・・・

震える思いに また登る太陽

胸にHeavenly Psycho 今は未来に向かう道の途中だ

泪にさえも戸惑うことなく 願いを歌う

夢にHeavenly Psycho 叫んだ声だけが空に響いた

だから何回もためしてみるんだ 希望の歌


希望の歌

http://ameblo.jp/sunflower-friends/entry-10449231557.html からお借りしました。